
ふれる
いなば 也
さみしさの極彩色やうららけし
びぃと妹垂直に鳴る脊髄よ
松ぼくり四つの掌に二つ
心拍をへらして月の櫂をのむ
猫の尾のくるくるおほはるしやぎく
よこたへて君どんぐりになりにけり
うろこ雲脳に内側からふれる
天秤のせい手と足はそらにあり
綿虫やめさめてもめさめても底
いたみにはなれてもなれぬさくら貝
いなば也(いなば・なり)
短詩。楽園俳句会会員。X(旧Twitter)@poet_Shijyu

ふれる
いなば 也
さみしさの極彩色やうららけし
びぃと妹垂直に鳴る脊髄よ
松ぼくり四つの掌に二つ
心拍をへらして月の櫂をのむ
猫の尾のくるくるおほはるしやぎく
よこたへて君どんぐりになりにけり
うろこ雲脳に内側からふれる
天秤のせい手と足はそらにあり
綿虫やめさめてもめさめても底
いたみにはなれてもなれぬさくら貝
いなば也(いなば・なり)
短詩。楽園俳句会会員。X(旧Twitter)@poet_Shijyu