


第11回詩歌トライアスロン三詩型鼎立部門受賞連載第8回
臨戦は廻るのみ
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荷の傷のガレット・デ・ロワその影がさがす銀髪なら仕業だよ
φ 羅針盤に特技を諭されてマーガレットの四肢を注ぐの
爆ぜていまハットトリックは独白を木馬に落とし込む駐車券
座礁ののちの薔薇園 爪先を盗む高炉が長く長く掠れていた
じつにしずかな脱臼は桃色になるまでを抑圧してギロを焼く
降りる症候群に満ちればバスタブの信号旗へと蛭を咎める
かげろうは十字に部屋を揃えさせる 内職という麻痺のイースト
曲がる籤からも未納を吸いだすと入り組む雪崩を隣人にした
僕も脱線し得るさなかに黒塗りのモンブラン、火を告げる開催
褻の入水/ハーフパイプが逆立てる絵の具の息は金狼のまま
しおらしく説く朝刊もパヴァーヌか はりぼての性器がささやきあった
怯えよう紙幣はずっと噛む糸をノースカロライナに咲いている
ざわめきが秤に座して餞別のクロノス、疑いながら市場は
配る仰臥ゆえのアカシアから冷める内線はあまつさえ千年
満ちて夕、それにヘテロフォニーの木々、なみなみと数独に粘ついて






