2011年6月3日号 後記

  • 投稿日:2011年06月03日
  • カテゴリー:後記

俳句

「戦後俳句を読む」の仲間の関根かなさんから便り。

「仙台の街は震災の前に戻りつつありますが、沿岸部の被害は甚大で、どうしようもなく無力な自分を痛感するばかりです。私の仕事の業務も、4月までは、目に見える部分の復旧・復興に尽力する、に集中していたのですが5月に入り被災案件の書類面でのフォローが始まり、その予想を超えた分量に言葉を失くしているところです。そこで、大変申し訳ないのですが「戦後俳句を読む」の原稿は、5月締め切りについてはお休みさせていただきたいと思います。」

本当に大変な人たちがいる。(つくし)

自由詩

 今号は自由詩は作品を2作掲載した。

 藤井貞和さんの現在を問う、傑作をいただいた。三詩型どころか「旋頭歌」という、今はあまり使われない詩型だ。まさに、当サイトにぴったりの作品といえる。古い時間の層の奥から現在を見つめる目がある。

 もう一人、文月悠光さんからは、現在の不安な状況を、陽だまりのような一瞬の時間に、吐く息のような言葉で綴った、極めて鋭敏な感覚の作品をいただいた。これも一つの現在を見詰める誠実な目だ。

 「私の好きな詩人」は、いま注目のおかあさん詩人ブリングルさんが、鈴木志郎康について書いている。奇妙な明るさが不気味に現在を、映しだす文章だ。

 時評は拙作。読んでいただけるとありがたい。

 短歌山田航さんや俳句柚木紀子さんの作品も、各時評も、現在に誠実に向かい合う姿勢があり、良い作品が集まったと思う。

 執筆者に感謝したい。 森川雅美


31日よりデザインを変更しました。いかがでしょうか。まだ、工事中の部分もありますが、ぐっと見やすくなったような感じを持っております。デザインはデザインファクトリーミレニアム様に基本部分を製作していただきました。本当にありがとうございます。

松本さんの俳句時評を読みながら、詩歌梁山泊では拾いきれるはずのないな自由詩のあまりに自由すぎることから生じていることについて、書かなければいけないのだろうかとおもっています。(IM)

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