





連載第2回 海の底の郵便ポスト
ユウアイト
隣で震えている
海の底の郵便ポスト
(国境はあいまい
これは希望かな? 分からないや)
ことばは浮かばないけれど
震えてる
わずかに残った赤い塗料は傷なのかなぁ
いくつもの顔
今日の瞳や肌の色にも意味がある
DeepLが
左右盲になってない?
相互依存のやじ
(し)るし、Waveしてるはげしく
おしよせられる
おしよせられている
どの顔にも
なれる
ならないことにも
なれる
ならそっちを
選ぼうとするときの
指先
艶やかネイル艶やか
あっちは守護られてていいなぁ、と思う
人狼を
交互に演じて
交互にきもちよくなってしまって
海の底の郵便ポスト
は移転しない
移転しないことが良いことなのか
時代にそぐわない
観念的だね、といっしょで殺し文句
キラリと光るものだから
みているようで
みていない
をくりかえして
だんだんAIの描く人間に恋をする感じ
おしよせられる
狭いこの可視領域を
おしよせられる
ものすごい速さで
おかしなlogic
満潮
自動更新
満潮
自動更新
凍結
損切り
自動更新
満潮
もうすっかり板についているね
(まるで三点リーダーが続く喜劇だ)
尊い潜水士だけが
共通のフォントだと思う
無駄な軌道で林檎が地上に落ちたっていい
見届けてくれる誠実な顔が必要です
けっしてあけくれてはならない
けっしてあけくれてはならない
ぼくたちが着水するには
晩秋
奇跡的な
夜波のうえにいるのは好きです
ゆったりとした
むねのさわがしさ? を思い描いて
みてほしい、その筆致
視るように聴くように視るように
とか
睦み合うみたいな
ディズニーに買収される前のスターウォーズを
繰り返しみてしまう、みたいな
照れ
一隻、通ります
この丸い
換喩を
割って入ってゆく
(盲)
かなしくなる寸前ですが
時間をかけるだけでは
化石にはなれないの
おしよせられる
ポオっと光ってみえる
停泊
届けられる





