色づいて 神尾和寿 « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

色づいて 神尾和寿

色づいて 神尾和寿

やがては
春がやって来る と思われる
となれば かつては
冬であったにちがいない
さすがの熊もぶるぶると震えていた
はずだ さて
秋がさっぱり思い出せない
写真が一枚も残っていない
君もぼくも
そこにいなかったのかもしれない
戦いの最中で我を忘れていたのかもしれない
山の斜面では
ひたすら紅葉が色づくばかり
美しかったり
醜かったり するわけでもなしに
赤へ 赤へと
まっしぐら

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「作品 2011年12月16日号」の記事

  

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