僻陬迷信  清水亞彦




僻陬迷信  清水亞彦

きたかみの0番線におり立てば水にとろくる金魚のほむら

詰めものとなしし木毛もくもうきやすめに散らしやるなへ口ぞあぎとふ

にれがむにこたびのいくさ耳のうちにわたくがとの睦言しげみ

つかさなど何ほどもなし、ここだくの乾電池り仮初迺舎へ

いつさんに逃げしをとこと百日余。泥かきながらゆめとまぎらふ

片寄する高速道路高架下ほぞ黒ずみてふうふとなれり

ツルボ抜きツルボ植ゑかふ朝夕の行為のいくつ天彦あまびこの知る

れんたいの帯びらびらのくれなゐは風のからき日ひとを撰ばず

まぼろしがオキナハに似るこころもち駅裏ノ店はた濡れいくり

武江より佳き金魚ぞとおこせたる四尾の死にを埋められずゐる

くるまどち縦列睡眠、ひきしほの真魚の委らにたかりて厶る

胸中の山かはあざ る。あらはれて僧の沐浴 土鳩の誦経

うしろなり。まして牛なり。あざるまでいま半刻といふ声みちて

雪村をののしりたまへ斯くまろく装飾的なるが波がしら

復興をかきつけ記すあたりよりあざるるノーテン・ブックの文字列

二段ふたさだにつみ上げられし藻のくづにひかりはじけむ丘はぱうぱう

天彦のおとなはばこそ経・済の肚をむかふる餐庁もあれ

ふたいろは朦朧模糊と立たす虹うしろに銭をささやく聞きて

ゑらゑらに事しながびくすがはらの刈られてむのち此処のかたちを

きたかみの0番線に遯走のあが身のうろにしほけのほてり

天彦の八たびおとなへ鰭のもの、鮑、松の藻、舌ひひくまで

タグ:

      
                  

「作品 2011年7月22日号」の記事

  

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress