




連載第3回 ワールズエンド/スーパーノヴァ
ユウアイト
ワールズエンド/
まず
キッチンが黙る
次に
窓
ルンバも動線をなぞって
出ていったきり
あなたたちが埋葬してきた
ガジュマルの根もと
祭られて
昨日はあんなに明るかったのに
どうか
ヒヌカンの墨を分けてほしい
文字起こしは怖いけど
水は鏡のように鋭く
公開された
compositionを疑わないといけない
私たちは
よく映える染料を渡します
住まいの味はうすれて
強い文末が残る
犬が
気を失っている、愚かだが
大きい犬だ
祭られて
今も神力を蓄えているというのを
あなたたちは認めますね?
胚から
胚へ
灰を分け与えてきた例証に
紅い顔と
群がる島その輪郭に
kiss
しますか?
**
柔らかな髪
pan-テノール
艶ゆれ
遠浅
の上で踊るシルエット
普段から
どのように役作りをするのかと尋ねられ
「我が家では
珊瑚の粉末で洗うんです
食器は
お洋服も、そう
歯も」
耳は詮索しない
そもそも帯域の違う
/コード
きもちいい降霊きもちいい
(不謹慎かな?)
本当に浮揚してしまうよ
「はい
私が守らなければ、と思います
身を粉にして
チムガカイをひとつひとつ割っていきます」
※「チムガカイ」というのは「小さな困りごと」と
後にそっと教えてくれる。その際、両手で△をつくる。
2012年10月
大きな円環状の翼がふたつ
精巧にできているために
おこす風は僅かだというのか
「多幸感という
新しいreviewが芽吹いたのも
この時期でした
お返事に困ったことを記憶しています」
/スーパーノヴァ
外来種が
花を咲かせました
すぐに枯れてしまったけれど
つるぎのような
蕾から
自明するように咲き乱れました
一夜だけの
短い
離反だったねと
後日、話がはずみました
今はない季節が
そこここに咲いていて可笑しかった
**
引き潮
世界の薄い表情が剥がれてゆく
踊る人はいなくなったけど
残像は残っている
ストリーミングから
口語を写しとる
砂に
けっして別の
modeで
牌の裏にしまった感情を取りだす
接ぎ木する手つきで
ヒヌカンは分け与える
すぐに消えてしまう
弱い
弱いテクスチュアだったけれど
(傷を疑うことから始めなければならない)
連日のアミ
アミ、過ぎて
爆散した
果実
鼻をつく事後の匂い
三線が集う
祝祭と
牛の
穏やかな眼







