耳たぶ 冬魚

耳たぶ 冬魚

春待つやなんまんだぶは三拍子
亡き人を探す母春雪に触れ
紙の香を嗅ぐ文具店朧の夜
恩師いま僚友となり木の芽風
みそかつの脂身あまき桜かな
稗田阿礼の耳たぶ厚き桜かな
花擦れ合ふ音聴く幹に耳当てて
阿修羅像のなみだぶくろや春の夕
野遊びやコンビーフ缶くるくる開け
息吸へば帯の絹鳴り春のくれ

冬魚(ふゆを)
小澤實に師事。澤俳句会同人。澤叢林賞受賞。第二十二回NHK全国俳句大会大賞・文部科学大臣賞受賞。
俳人協会会員

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