くさり 佐藤文香
やはやはの毛布を干せばかなしみの
梅が枝にふれて睫毛は君が瞳の
春の光ぼくは眠る君は起きてゐて
なにか湧く桃の梢を束ねてゐて
ひかりからくさりかいしてぼくのきず
腑の奥に小瓶のありて倒れけり
木ずらつとそこが朧で夜を呼べる
三月の雨のおくゆきほどの町
ハニーチュロ而して春は渦巻く雲
ミンティアの氷山遠し駅あかるし
くさり 佐藤文香
やはやはの毛布を干せばかなしみの
梅が枝にふれて睫毛は君が瞳の
春の光ぼくは眠る君は起きてゐて
なにか湧く桃の梢を束ねてゐて
ひかりからくさりかいしてぼくのきず
腑の奥に小瓶のありて倒れけり
木ずらつとそこが朧で夜を呼べる
三月の雨のおくゆきほどの町
ハニーチュロ而して春は渦巻く雲
ミンティアの氷山遠し駅あかるし
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