ラ・ヴィ・アン・ローズ 辻井竜一
何かしら辛さがやって来る前であればいつでもいいよおやすみ
ディテールはそのうち淘汰されていく事実だけ受け止めておきます
何もない場合どういう行動を取るのかという遊びをしてる
全身全霊でも込めてみようかな楽しい方が本意ですから
事実だけ受け入れるんだ気分とかそういうものは操作出来るし
デザートを決める作業が面倒になりつつあっていい感じです
受け止めるべき事実なら一日に一つあったら充分なんだ
なんだほぼ全て気分の問題かもう二度と元には戻るまい
現実を見ても平気な頃合が来ているようだじゃあ起きようか
手に入りやすいものなら手に入れて後はそのうち考えりゃいい
作者紹介
- 辻井竜一(つじい りゅういち)
1978年8月21日生。2007年4月、歌人集団「かばん」入会。2009年、第一歌集「ゆっくり、ゆっくり、歩いてきたはずだったのにね」上梓。2010年度、歌誌「かばん」編集長就任。読売新聞夕刊「次世代人」に写真および記事掲載。第24回川口市芸術奨励賞受賞。2013年1月、日本テレビ「NexT」出演。