水底論 生駒大祐
葉俯く楡科のなにか冬の園
枯園を日あたる水の出入口
初冬の黄へ朽ち進む大きな葉
万両を来てはればれと水探す
溌剌と枯木を論破する枯木
水門をはしやげる水の叩く冬
混沌や同じ高さを鴨は浮き
枯園に空の張り巡らされゐし
春を待つ水その波の暗さかな
川に張る波こそ淋し冬の暮
生駒大祐子(いこま・だいすけ)
1987年三重生れ。
「天為」などを経て現在無所属。
第三回攝津幸彦記念賞、第五回芝不器男俳句新人賞。
共著に「天の川銀河発電所」など。
水底論 生駒大祐
葉俯く楡科のなにか冬の園
枯園を日あたる水の出入口
初冬の黄へ朽ち進む大きな葉
万両を来てはればれと水探す
溌剌と枯木を論破する枯木
水門をはしやげる水の叩く冬
混沌や同じ高さを鴨は浮き
枯園に空の張り巡らされゐし
春を待つ水その波の暗さかな
川に張る波こそ淋し冬の暮
生駒大祐子(いこま・だいすけ)
1987年三重生れ。
「天為」などを経て現在無所属。
第三回攝津幸彦記念賞、第五回芝不器男俳句新人賞。
共著に「天の川銀河発電所」など。
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