日の名残 井出野浩貴
鰯雲あふげば帰心にはかなる
片空に雲はひしめき冬隣
みづうみは汀より暮れかいつぶり
喪の家に溜まる新聞花八手
石蕗咲くやいづれは畳む母の家
掬ひたる銀杏落葉に日の名残
忘れ井をのぞく落葉の道を来て
朴落葉すでに大地の色なせり
権高き女の肩の木の葉髪
冬帽子学問放擲して久し
井出野浩貴(いでの ひろたか)
1965年生まれ。知音同人。句集に『驢馬つれて』(第38回俳人協会新人賞)。
日の名残 井出野浩貴
鰯雲あふげば帰心にはかなる
片空に雲はひしめき冬隣
みづうみは汀より暮れかいつぶり
喪の家に溜まる新聞花八手
石蕗咲くやいづれは畳む母の家
掬ひたる銀杏落葉に日の名残
忘れ井をのぞく落葉の道を来て
朴落葉すでに大地の色なせり
権高き女の肩の木の葉髪
冬帽子学問放擲して久し
井出野浩貴(いでの ひろたか)
1965年生まれ。知音同人。句集に『驢馬つれて』(第38回俳人協会新人賞)。
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