きんいろのひ ネコノカナエ
きんいろのイチョウ並木は天の川かぜ吹くままに鳥を渡して
泣かないで金色の鳥が飛ぶのならここはぼくらの星の河原だ
金色の夕日に燃えて火の鳥はイチョウ並木をつきぬけていく
つかまえてくださいぼくのひの鳥を土と葉っぱにまぎれるまえに
日の鳥を飛ばせ飛べ飛べ風よ吹けさあ手を伸ばせその陽をつかめ
ひの鳥はいつからひの鳥ぎんなんはたまごのままで踏まれたにおい
ぎんなんは手袋なしでは手が焼ける燃え立つ鳥の残り火でしょう
きんいろの炎をくださいぎんなんを握ればねがいの突き刺さるゆび
灯心はここにありますぎんなんの実がはぜるのが合図ですから
とりかごの冬の並木を駆けだして駆け抜けてぼくのゆびに朝焼け