水の風景
外山 一機
尋ぬれば
人買舟と
こたへけり
馬の血の
滅びて
出羽に
月遅し
阿漕が浦に
寄る波の
闇の無間を
手繰るかな
月の都は
名のみして
身は浮舟の
誘ひ水
鬼を宿らせ
しばらく
点る
都かな
はや日も暮れて
白河の
釣瓶の縄に
水の泣く
詠ひ続くる
身の果は
安達が原に
契るかな
一門と
発する
声の
あはれかな
亡骸を
撫づれば
葛の
這ひ寄りぬ
仮の名を
鹽竈といふ
嫗かな
水の風景
外山 一機
尋ぬれば
人買舟と
こたへけり
馬の血の
滅びて
出羽に
月遅し
阿漕が浦に
寄る波の
闇の無間を
手繰るかな
月の都は
名のみして
身は浮舟の
誘ひ水
鬼を宿らせ
しばらく
点る
都かな
はや日も暮れて
白河の
釣瓶の縄に
水の泣く
詠ひ続くる
身の果は
安達が原に
契るかな
一門と
発する
声の
あはれかな
亡骸を
撫づれば
葛の
這ひ寄りぬ
仮の名を
鹽竈といふ
嫗かな
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