秋夜 杉山久子
鯔飛んでこんなところに曾良の墓
献身や秋の蜥蜴に紺の縞
彼の岸の秋草に寄るカヌーかな
黒髪と白髪せめぎあふ秋夜
梳る音白桃を太らする
三日月を栞としたるこの世かな
身に入むや猫に肉球あるかぎり
あぶれ蚊の墜ちて行間ゆらゆらす
露の世にたふれふすともハイヒール
きりぎしの月光を吸ひつくしたる
秋夜 杉山久子
鯔飛んでこんなところに曾良の墓
献身や秋の蜥蜴に紺の縞
彼の岸の秋草に寄るカヌーかな
黒髪と白髪せめぎあふ秋夜
梳る音白桃を太らする
三日月を栞としたるこの世かな
身に入むや猫に肉球あるかぎり
あぶれ蚊の墜ちて行間ゆらゆらす
露の世にたふれふすともハイヒール
きりぎしの月光を吸ひつくしたる
献身や秋の蜥蜴に紺の縞 杉山久子 : spica - 俳句ウェブマガジン -
on 10月 22nd, 2011
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[…] 。上五が切れているから、献身と蜥蜴に距離があるものの、その美しさにとらわれて献身的になってしまっているような人にも見えてきて、面白い。 詩客 10月14日号『秋夜』より […]