信濃 北川美美
いつせいに穴開けにゆく氷結湖
穴釣や箱椅子に座す箱男
一卓は飲食のため寒稽古
風花や水底の文字読んでゐる
氷柱から氷柱の伸びて信濃かな
薪あらば鉈置いてある霜夜なり
割つて出る魑魅言霊寒卵
寒鯉の骨まで太つてしまひけり
公魚のからだ虹色暮なずむ
如月の湖底の水は凍らざる
白鳥の舟揺れはじむ雨水かな
作者紹介
- 北川美美(きたがわ・びび)
「豈」「面」同人。
同サイトにて「三橋敏雄『眞神』を誤読する」連載中。
信濃 北川美美
いつせいに穴開けにゆく氷結湖
穴釣や箱椅子に座す箱男
一卓は飲食のため寒稽古
風花や水底の文字読んでゐる
氷柱から氷柱の伸びて信濃かな
薪あらば鉈置いてある霜夜なり
割つて出る魑魅言霊寒卵
寒鯉の骨まで太つてしまひけり
公魚のからだ虹色暮なずむ
如月の湖底の水は凍らざる
白鳥の舟揺れはじむ雨水かな
「豈」「面」同人。
同サイトにて「三橋敏雄『眞神』を誤読する」連載中。
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