俳句十句 重富 蒼子

俳句十句
重富 蒼子

虹のように鮮やかにだまして欲しい
もうどこにも連れて行ってくれない回転木馬
潮風に吹かれてシャツが帆を上げる
どこに隠れても時間は僕を捜し出す
隠し事があるから湖は輝いている
蹴とばした夢が靴底に貼りついていた
今日をはぎ取って洗濯機へ放り込む
グラスが倒れてワインは自由になった
あなたの胸の手つかずの森を歩く
自由というパズルが解けないでいる休日

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