囲炉裏端 中本真人
鮟鱇に出刃打ち込んで骨落とす
鮟鱇の皮を引き剥ぐ軍手かな
狐火の点滅池に映るなし
掻き回す特大の杓大根焚
箸で割る芯も飴色大根焚
山茶花の散るほどに咲き進みゆく
閉店の闇に灯れる聖樹かな
ジーンズの片膝熱き囲炉裏端
炉話の右手に火箸持ちしまま
除夜の鐘差配の寺の法被着て
作者紹介
- 中本真人(なかもと・まさと)
昭和56年奈良県生まれ。三村純也に師事。「山茶花」同人。俳人協会会員。
平成23年、第1句集『庭燎』(ふらんす堂)刊行。
囲炉裏端 中本真人
鮟鱇に出刃打ち込んで骨落とす
鮟鱇の皮を引き剥ぐ軍手かな
狐火の点滅池に映るなし
掻き回す特大の杓大根焚
箸で割る芯も飴色大根焚
山茶花の散るほどに咲き進みゆく
閉店の闇に灯れる聖樹かな
ジーンズの片膝熱き囲炉裏端
炉話の右手に火箸持ちしまま
除夜の鐘差配の寺の法被着て
昭和56年奈良県生まれ。三村純也に師事。「山茶花」同人。俳人協会会員。
平成23年、第1句集『庭燎』(ふらんす堂)刊行。
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