蝸牛角上   堺谷真人

  • 投稿日:2017年09月09日
  • カテゴリー:俳句

09091

蝸牛角上   堺谷真人

靴擦れを庇ふ半日漱石忌
煮凝りの夢を見てゐる琥珀かな
口だけを残し鮟鱇消えにけり
薄氷や踏めば傾く世に棲みて
捨印のやうな席あり梅真白
みほとけの胸薄くして花蘇枋
誰ひとり殺めずに老ゆ花は葉に
蛍袋ゆらして海を遠くする
大欠伸して炎天の駱駝かな
摩文仁まで這ふ兵ありき蝸牛も

堺谷真人(さかいたに まさと)
1963年、大阪生まれ。1987年より故・堀葦男に師事。
「豈」「一粒」同人。現代俳句協会会員。共著に『超新撰21』(邑書林)。

タグ:

      
                  

「俳句」の記事

  

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress