空の下   渡辺めぐみ

  • 投稿日:2018年02月10日
  • カテゴリー:俳句

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空の下   渡辺めぐみ

光折れ人型ひとがた折れて慰霊祭
救助ヘリ不慮の事故にて散った地よ
墓参終え鳶の声が遠ざかる
雲厚く天の逡巡映しおり
笛色の刻を奏でて風走る
街にただ静かに白が降っている
燃えよ雪裸木の芯に燃えかけよ
人寒し人より雪は温かし
雪止んで人心地つく屋根瓦
犬の目と心合わせて春を待つ

渡辺めぐみ(わたなべ・めぐみ)
詩人。東京都生まれ。第11回「詩と思想」新人賞。詩集に『光の果て』(萩原朔太郎生誕120年記念・前橋
文学館賞)、『内在地』(第21回日本詩人クラブ新人賞)、『ルオーのキリストの涙まで』(第11回日本詩歌句
随筆評論大賞詩部門大賞)(全て思潮社)他1冊。世田谷文学賞詩部門選考委員。日本現代詩人会理事。
「ウルトラ」「イリプスⅡnd」「喜和堂」他に参加。

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