春たまご   蒼井杏

  • 投稿日:2018年05月12日
  • カテゴリー:俳句

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春たまご   蒼井 杏

スポンジに春ふくませてはる切手
ふくらんでゆきますわたし春キャベツ
春だからポテトチップスたてにさく
たんぽぽの首をくわえて帰ります
影ばかり選んで歩く沈丁花
なにもかもとぅるんとゆかない春たまご
鳥曇り下書きのまま閉じてゆく
猫の子や上の名忘れてしまったの
花青木口内炎を連れ歩き
麦青む小石をふんで立っている

蒼井 杏(あおい・あん)
歌人。「未来」彗星集。加藤治郎に師事。第一歌集、新鋭短歌シリーズ27『瀬戸際レモン』(書肆侃侃房)。

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