不在の輪郭   亜久津歩

  • 投稿日:2018年05月12日
  • カテゴリー:俳句

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不在の輪郭   亜久津歩

さへづりや造花の茎を磨きをり
風船の薄きところのかがやきぬ
ひこばえや詩集の余白濃かりけり
花冷えの紅茶の湯気を吸ふ少女
否応なく生まるる蝶や脳ひらく
しくらめん機械仕掛けの犬と泣く
AIに雲雀見せたる水辺かな
「春望をクラウドに保存しますか」
あたたかき雨ふくみたる腕かな
春夕焼逆光のきみ先に夜

亜久津 歩(あくつ・あゆむ)
詩人。日本現代詩人会、子連れ句会、育児クラスタ短歌会。Poe-Zine「CMYK」同人・発行人。
第一回萩原朔太郎記念「とをるもう」賞、第三回詩歌トライアスロン受賞。

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