初夏の龍亭    佐藤 廉

  • 投稿日:2018年07月14日
  • カテゴリー:俳句

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初夏の龍亭    佐藤廉

麺を待つ永遠初夏の龍亭で
音漏れが凄くて揚羽蝶だった
杏の実雑な射精で眠くなる
停電の夜に金魚が咲いている
目を伏せるジーン・セバーグ西日の部屋
海月、そして上昇下降するすべて
あの夏の記憶に紫陽花がいない
青嵐雲の匂いの犬を抱く
蟹朽ちて砂つぶごとにある光
眠るときあしたが滝になって降る

佐藤 廉(さとう・れん)
1996年生まれ。東北大学理学部物理学科在学中。

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