かたちから流砂までの抄   男波弘志

  • 投稿日:2018年10月13日
  • カテゴリー:俳句

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かたちから流砂までの抄   男波弘志

砂時計の砂よどこにも行けない砂
てのひらは僕の鳥籠ぼくを飼う
それはそれは泣かない人であきのかぜ
僕はひとで雨粒はみずで九月
窓際や秋そのもののような人
赤とんぼ一度触ったぐらいでは
雨粒のひとつぐらいは見ていよう
かたちから近づいてくる魚かな
さかな来てぼくを素直に突き抜ける
曼珠沙華流砂はよそにありにけり

男波弘志(おなみ・ひろし)
神奈川県にて出生、香川県在住
師系
 北澤瑞史(鹿火屋編集長・季主宰)
 岡井省二(槐主宰)
 永田耕衣(琴座主宰)
既刊句集
 『阿字』『瀉瓶』(田工房)
アンソロジー
 『超新撰21』(邑書林)
所属結社
 里、WE、同人

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