許し草   志賀康

  • 投稿日:2019年02月09日
  • カテゴリー:俳句

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許し草   志賀康

尾白鷲羽をたたみてなお北す
そも何時へ延びたる昨日の峠道
水泡浮いてたかが四劫と嗤いけり
峠では風衣を脱ぎ着る儀式あり
母は野に許し草よと呼びて摘む
夕暮の闘いいくつ合歓の花
嫌と言えるうちが花だと百合蕾
落雷のあと一瞬の羊歯の愛
外影と内影のある大桂
日と夜に収まらず蓮の孔に居る

志賀 康(しが やすし)
俳人。仙台市生まれ。
少年時より永年首都圏に暮らし、九年ほど前に仙台に帰還。
「LOTUS」同人。
句集:『山中季』『返照詩韻』『幺(いとがしら)』『主根鑑(おもねかがみ)』
俳句論集:『不失考』『山羊の虹』

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