自体   大塚凱

  • 投稿日:2019年04月13日
  • カテゴリー:俳句

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自体   大塚凱

辛夷から産まれたやうに羽をもつ
見晴らしに釈迦を寝かせて長い午後
あさつての靴買ひにゆくさくらかな
煮て春を筍のほそながい湯気
曼荼羅のなかのひとりとしてかげろふ
しんがりにゐて風船のここちかな
長い質問が海市を拐かす
壷焼やひとつみじかい椅子の脚
いつか喪主になる春風をひきつれて
水飲みへみんな道連れみな囀る

大塚 凱(おおつか がい)
一九九五年千葉県生まれ。俳句同人誌「群青」を経て、無所属。イベントユニット「真空社」社員。
第7回石田波郷新人賞、第2回円錐新鋭作品賞夢前賞受賞。

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