えにし   ゆーき

  • 投稿日:2019年09月14日
  • カテゴリー:俳句

えにし

えにし   ゆーき

芋虫の自由奪ひて人間ぶる
蓮池の咲かない蓮のあるところ
ほうたるや便所の明かりさへケチる
消えかけの銀河を見えた気になって
ぼうふらよわしの血で大きくなれよ
月経がせめて流星に似てをれば
蟷螂に生まれ変はつて君を食ふ
薄暑かな同級生が子を産んで
草の味忘れゆきたる羽化の蝶
わたくしに蝿に死があり明るき日

ゆーき
1999年生まれ。
2015年より句作を始める。屍派。
自身と新妻 望によるユニット『朝-あした-』にて自主制作誌を刊行。

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