筆記体   千倉由穂

  • 投稿日:2020年02月08日
  • カテゴリー:俳句

28c

筆記体   千倉由穂

短日の街灯明滅して灯る
冬木立みな川底を向いており
寒晴れや貯水タンクは蜘蛛のごと
筆記体描き枯葉が中空を
寒月へ上るビル群置き去りに
凍雲を引き寄せている室外機
銭湯の匂い寒夜の路地裏に
瘡蓋として冬草に覆われぬ
冬銀杏並木天より吊るされて
どの影も青く寒月より伸びる

千倉由穂
一九九一年生まれ。宮城県出身。「小熊座」同人。
「東北若手俳人集むじな」「パリ短歌」に参加。

タグ:

      
                  

「俳句」の記事

  

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress