狐雨   安田中彦

  • 投稿日:2020年04月11日
  • カテゴリー:俳句

狐雨

狐雨   安田中彦

じんるいは球奪ひあふ遊びして
欲望の小さきマペットだったゆるせ
淋しくて鎖骨にかもめ飼つてゐる
虐殺の森の木霊が呼んでゐる
溺愛やあまたの鯉の猛るなり
箱舟か阿呆の船か狐雨
中学生鏡の部屋をにくむなり
糸電話神の居留守を告げもして
あやとりの橋から人の消えにけり
どこへ行かう孔雀の如き歩みして

安田中彦(やすだ・なかひこ)
『香天』(岡田耕治代表)同人。句集『人類』(邑書林)。

タグ:

      
                  

「俳句」の記事

  

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress