空卵   漆拾晶

  • 投稿日:2020年10月10日
  • カテゴリー:俳句

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空卵   漆拾晶

空卵を割る音もその手も無くて
まだ辿り着けずに幾夜夢祭
廢驛に電車待つひとびと睡る
四片さく眼裏に蝶迷ひこみ
曉の羽ばたきにゆれ翹搖めく
瞬けば形を變へてゆく星座
蹄秘す柩に日月歪みつつ
影患ひ鏡に葬られる子ら
事象止められぬ孖の滴れる
碧空のあなただれ溶け落ちる聲

漆拾晶(うるし・ひろあき)
1998年生まれ。2019年より句作。2020年、全国俳誌協会第3回新人賞堀田季何奨励賞。

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