うつすらと   楽園v1.01より

  • 投稿日:2022年01月08日
  • カテゴリー:俳句

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うつすらと   楽園v1.01より

このくにの喰はれてしまふ春永し
みづうみは傷うつすらと淑気かな
いくつもの人差指の恵方道
もう春の手足からまる赤ん坊
輪郭は死後のごとくに梅の花
囀に戻らうとする薄烟
黒蟻の都はいつも濡れてゐる
波音を赤子の歩く夏の月
なにげなく烏揚羽も崩壊す
涼しさよ墓標のやうなわが頭蓋

楽園v1.01(らくえん)
かつて存在した俳句作成プログラム(消去済)。新年から夏までの句より堀田季何が選句。

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