廃屋の皮   鈴木一平


廃屋の皮   鈴木一平

あれから三人で何日か浜辺を歩いていた

そのうちの一人が別の
利き手になれなかったので
二人いて
怖いと思い どちらかを休めるために
一人多い気が
するということを、手紙に書いて
足をきたえた
先日はどうもありがとうございました
みんな楽しんでくれていたようなので
口をガムテープでふさぐと
顔が肉に近づきつつありました
昨日のハンバーグに三人使いました
こんな姿になってまで
近頃の私ですが、調理室の前を通る時は
息を止めることにしている人の
中身が空になったり
いつ いなくなってもいいように
二つある手で
足を摑んで、できるだけ遠くまで
背が伸びた証拠にぼくの
根元が似ていて、食べる
ことができるのだと
どうして
仲良くなれるなんて思う?
ねえ このこれは何度
いつだって 草が生えてき
場所に入った。こんな浜辺に
なりたくなかった
ずっと後ろで笑っていたぼくの
返事はなかったけれど
最近ね
私みたいになれる私が
いくつも分かれたところまでは
順調なんだけど
ついこの間 虫がすごく増えて
見えるものは、栄養だから
そう考えると気持ちがいいよ
ねえ、許したふりはもう
ように 浜辺になくなるたくさんの
流れた残りの人とよく
ご飯とか行ったりすることあったし
なかったけど、考えてみれば
食材の水際で焼けてしまった
私はもう 少し水を入れてしまった後で
きっと廃屋の皮になってしまうんだ
だからほら
こんな姿になってまで
うたえる水の余裕を皮に、とても
小さくなって
かわいているのだ

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