仏めく 瀬越悠矢
青芝の青きところに集ひけり
天井に木目ととのふ昼寝かな
蛇衣を脱ぎて色気を余しけり
蛍見やわれ透明な息を吐き
ばらばらのいつしか祇園囃子かな
ただ水を眺むるといふ水遊
遠雷や文庫の表紙ざらついて
仏壇に仏めきたる鳳梨かな
砲眼の闇へ風入る夏の浜
バス停に浜の字多き夕焼かな
瀬越悠矢(せごし ゆうや)
一九八八年生まれ、兵庫県出身。
無所属、パリ在住。
仏めく 瀬越悠矢
青芝の青きところに集ひけり
天井に木目ととのふ昼寝かな
蛇衣を脱ぎて色気を余しけり
蛍見やわれ透明な息を吐き
ばらばらのいつしか祇園囃子かな
ただ水を眺むるといふ水遊
遠雷や文庫の表紙ざらついて
仏壇に仏めきたる鳳梨かな
砲眼の闇へ風入る夏の浜
バス停に浜の字多き夕焼かな
瀬越悠矢(せごし ゆうや)
一九八八年生まれ、兵庫県出身。
無所属、パリ在住。
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