燃やすかな さ青
春の川ひねもす縄のさかのぼる
零れつつ躑躅へ岸を這ひあがる
借りものの鳥ゐて指に花の冷え
明るさと死は航路なき麦畑
眼の痩せるまへに葉梅の影を去る
鷺といふ幻肢を水に燃やすかな
不在を言へば傷の卓子に夜の蟻
地下街の詩人禾なき秋を売る
【芙蓉に呱々】ふすまのごとく裂けて川
墨色の鯉のしづんでゆく枯野
さ青
愛知県出身。無所属。第2回G氏賞。
2020年8月より現在の俳号に変更しました。
燃やすかな さ青
春の川ひねもす縄のさかのぼる
零れつつ躑躅へ岸を這ひあがる
借りものの鳥ゐて指に花の冷え
明るさと死は航路なき麦畑
眼の痩せるまへに葉梅の影を去る
鷺といふ幻肢を水に燃やすかな
不在を言へば傷の卓子に夜の蟻
地下街の詩人禾なき秋を売る
【芙蓉に呱々】ふすまのごとく裂けて川
墨色の鯉のしづんでゆく枯野
さ青
愛知県出身。無所属。第2回G氏賞。
2020年8月より現在の俳号に変更しました。
© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.
This blog is powered by Wordpress