「詩歌梁山泊～三詩型交流企画」代表 森川雅美
皆様、「詩歌梁山泊～三詩型交流企画」ウェブマガジン「詩客」をご愛読いただきありがとうございます。
おかげさまで５ヶ月足らずという脅威のスピードで、１０万アクセスを突破しました。
御礼申しあげます。
「詩歌梁山泊～三詩型交流企画」は昨年秋、詩歌のこれからの可能性の一助になればと思い、交流の企画として有志により立ち上げました。「詩客」は企画の最も重要な交流のメディアとして、今年４月末に立ち上げました。多くの方々の協力により、それなりの水準を保ちながら、毎週の更新（「日めくり詩歌」は毎日）を続けてまいりました。
昨今は日本も世界もますます混迷を増してきています。そんななかで詩歌も今までとはまったく違う一歩を求められています。そのため、出版やウェブ、イベントなどでも、三詩型の交流が目立つようになって来ました。戦時下の詩歌の不幸な歴史により、戦後（２０世紀後半）の日本の詩歌は、それぞれが影響を与えたものの、孤立を余儀なくされました。極端な場合は「第二芸術論」のように、間違った根拠で定型を貶め、そのトラウマがながく詩歌を覆っていたともいえましょう。
しかし、いま新しい詩歌の表現の可能性が求められる時になり、もう一度、三詩型を問い直す時がきています。そのためには優劣ではなく、それぞれを同じ位置において考えることが必要です。あるいは、「定型の中の自由」「自由の中の定型」を見出すことともいえるかもしれません。
「詩客」では、１０月から三詩型共同連詩を、来年からは三詩型共同評論を開始します。前者は三詩型が交互に３６連の詩を作るというもので、半年に１作ずつを考えています。後者は同じ題材を三詩型の書き手が評論するというものです。その後も、より充実した内容になるよう企画しています。
また、来年の２月か３月には第２回シンポジウムも実施する予定です。
今後ともご愛読のほどよろしくお願い申しあげます。
