つながれて
笠原 小百合
寒晴や洗つて伏せて飼葉桶
敷藁を掻きだす朝の寒すばる
寒暁を馬つながれて人を待つ
嘶きに寒九の水のふるへをり
蹄鉄のかつかつと鳴る寒さかな
馬と吾の白息交じりゐたりけり
雪野駆け蹄を泥の剥がれ落つ
馬をらぬ馬房に猫のゐる深雪
鬣をほどくブラシや六花
セーターに馬の匂ひの残りけり
笠原小百合(かさはら・さゆり)
1984年生まれ。栃木県出身、埼玉県在住。「田」俳句会。
第9回田賞受賞。俳人協会会員。
ウマ吟行会、競馬夜咄等イベントを主催。「馬と俳句のひと」
つながれて
笠原 小百合
寒晴や洗つて伏せて飼葉桶
敷藁を掻きだす朝の寒すばる
寒暁を馬つながれて人を待つ
嘶きに寒九の水のふるへをり
蹄鉄のかつかつと鳴る寒さかな
馬と吾の白息交じりゐたりけり
雪野駆け蹄を泥の剥がれ落つ
馬をらぬ馬房に猫のゐる深雪
鬣をほどくブラシや六花
セーターに馬の匂ひの残りけり
笠原小百合(かさはら・さゆり)
1984年生まれ。栃木県出身、埼玉県在住。「田」俳句会。
第9回田賞受賞。俳人協会会員。
ウマ吟行会、競馬夜咄等イベントを主催。「馬と俳句のひと」
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