坩堝 藤本智子
夏雲や床屋へ届くスポーツ紙
十二時の時計の余白夏館
炎天下水陸隔つ壁ひとつ
白靴や一本道のど真ん中
夏空をカセットテープの穴に透く
蝉しぐれ海軍墓地の碑に碇
仏桑花坩堝に溶かす色硝子
涼風や鳥の剥製多き家
交番の赤色灯に守宮這ふ
夏の月ラジオアンテナ窓へ向け
藤本智子(ふじもとともこ)
平成2年生まれ。広島県出身。「狩」所属
坩堝 藤本智子
夏雲や床屋へ届くスポーツ紙
十二時の時計の余白夏館
炎天下水陸隔つ壁ひとつ
白靴や一本道のど真ん中
夏空をカセットテープの穴に透く
蝉しぐれ海軍墓地の碑に碇
仏桑花坩堝に溶かす色硝子
涼風や鳥の剥製多き家
交番の赤色灯に守宮這ふ
夏の月ラジオアンテナ窓へ向け
藤本智子(ふじもとともこ)
平成2年生まれ。広島県出身。「狩」所属