忌日 仲田陽子
磨かれた回転扉草城忌
虚子の忌のバターサンドの包み紙
荷風忌の毛づくろいする猫の足
修司の忌紙飛行機が風にのり
大粒にはじまる驟雨楸邨忌
河童忌や土踏まずから沈む沼
糸瓜忌の鳥の落とした種が木に
横顔を子規忌の窓に移しけり
葡萄酒の澱も注がれ漱石忌
生誕の百年過ぎぬしづ子の忌
仲田陽子
一九六九年生。京都市在住。二〇〇三年~〇八年『寒雷』を経て無所属。
二〇〇八年~現代俳句協会所属。二〇一八年~『ユプシロン』に参加。
忌日 仲田陽子
磨かれた回転扉草城忌
虚子の忌のバターサンドの包み紙
荷風忌の毛づくろいする猫の足
修司の忌紙飛行機が風にのり
大粒にはじまる驟雨楸邨忌
河童忌や土踏まずから沈む沼
糸瓜忌の鳥の落とした種が木に
横顔を子規忌の窓に移しけり
葡萄酒の澱も注がれ漱石忌
生誕の百年過ぎぬしづ子の忌
仲田陽子
一九六九年生。京都市在住。二〇〇三年~〇八年『寒雷』を経て無所属。
二〇〇八年~現代俳句協会所属。二〇一八年~『ユプシロン』に参加。
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