近詠など 吉田 哲二
石拾ふやうに子猫を拾ひけり
検診のスリッパ小さし寒戻る
馬の仔の風聞く耳の忙しなき
あぢさゐや使ひこなせぬ二枚舌
足入れて自由を纏ふ半ズボン
水筒のからんころんと夏野ゆく
顳顬を寄せ覗きあふ箱眼鏡
常連とならぬ気安さ帰り花
水鳥の水尾しばらくは従ひぬ
全身に餅の湯気浴び搗きにけり
吉田哲二
昭和五十五年生、新潟県出身。平成二十六年、「阿吽」入会。令和二年、第九回星野立子新人賞。俳人協会会員。俳人協会の若手句会及び若手部の句会にも参加中。
近詠など 吉田 哲二
石拾ふやうに子猫を拾ひけり
検診のスリッパ小さし寒戻る
馬の仔の風聞く耳の忙しなき
あぢさゐや使ひこなせぬ二枚舌
足入れて自由を纏ふ半ズボン
水筒のからんころんと夏野ゆく
顳顬を寄せ覗きあふ箱眼鏡
常連とならぬ気安さ帰り花
水鳥の水尾しばらくは従ひぬ
全身に餅の湯気浴び搗きにけり
吉田哲二
昭和五十五年生、新潟県出身。平成二十六年、「阿吽」入会。令和二年、第九回星野立子新人賞。俳人協会会員。俳人協会の若手句会及び若手部の句会にも参加中。
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