DO DA DOO 斎藤 秀雄
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桃の花
焼き尽くされて
凪を待つ舟
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言ひさして
ふぐりに
隠す
黒き印泥
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酢の壜倒れ
白き指生え
かの
暗緑湖
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銀の港の
船の灯の
未練がましき
着衣の卵
※
薬籠や
夜毎に
纏ふ
贋古代裂
※
尼の
書窓の
黒ずむままに剃る
腋よ
※
煙たき
花よ
網棚の
極楽鳥よ
※
二度童子
埃を
泳ぎ
坐礁の頭
※
貝の
目の
都の
咎の
時の
受胎
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蝶が透く
起源の壁に
幼き楕円