龍の鱗 一関 なつみ
山眠る帷を白くけぶらせて
漣は龍の鱗に似て冬日
地球からの出口としての冬の月
元日や夫婦茶碗の艶静か
魚は氷に鞄の底に潰れている麺麭
受験子のスタバに集う日和かな
悪い夢食べて伸びゆくアマリリス
花弁を傘に纏わせ帰りし子
褒められることなき出社諸葛菜
言霊のまず渇れそうな春の風邪
一関なつみ(いちのせき・なつみ)
平成三年生まれ、岩手県出身。「小熊座」同人。
「むじな」所属。現代俳句協会会員。第二回俳句四季新人奨励賞。
龍の鱗 一関 なつみ
山眠る帷を白くけぶらせて
漣は龍の鱗に似て冬日
地球からの出口としての冬の月
元日や夫婦茶碗の艶静か
魚は氷に鞄の底に潰れている麺麭
受験子のスタバに集う日和かな
悪い夢食べて伸びゆくアマリリス
花弁を傘に纏わせ帰りし子
褒められることなき出社諸葛菜
言霊のまず渇れそうな春の風邪
一関なつみ(いちのせき・なつみ)
平成三年生まれ、岩手県出身。「小熊座」同人。
「むじな」所属。現代俳句協会会員。第二回俳句四季新人奨励賞。
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