creystaling 森本孝徳
こう背広がゆき苦しいのは、泥土にす早い蚯蚓腫れをつくるくさ束の自鬢が、懶
くくらいぼくの篊に堰止められたからか。鰶ろを焙べ、そまつな
ねばならぬ薄き。
つばにぬれた雑纂のみ窄らしさ。
水粒をなす身の代をしごきながら、この懶きのなかうみみたいな
ると・歿後の恋人に似た拐帯者がまたゆかいそうに霑い。
あのトガ人がぼくに、きみんちとの二つ目の四叉さえいい隠れ蓑になり、椋鳥も
うかない・交雑した日を知らせたまえと(すさぶ桑楡。うす穢き飯盒。そこに)
灯にみ紛うものがまだおり、こうひと翳がないのもどうせぼくの雪辱だからなの。
(泣くなよ)蘇鉄のたび、あまぼこりが均しくむくろの火薬を張り。門前
雀羅はいつも青くかびていると同じ日がい給う。