輝く緑で アウグスト・レムス・マルティネス(翻訳 ホエル・サンマルティン)
この緑の仮面は血を流す
液晶の完全なる平面
装いに適した容器。
人間を服従させる私の狡賢さを割るのは
世界のように広いお前の背中だけである。
私は嘘を吐いて、彼らは黙る
彼らは嘘を吐いて、私は譲る
互いに偽りを生き延びている。
自分の舌で
群衆という捕らえられない怪獣に毒を盛る。
驚くことはない
彼らは言葉を待って、私は沈黙を待つ。
私は葡萄酒、
笑いと
仮面、
群衆の中の孤独である。
En verde iluminado Augusto Lemus Martínez
Esta máscara verde sangra
superficie perfecta de cristal líquido
recipiente idóneo de apariencias.
Sólo tu espalda ancha como el mundo
quebranta la astucia con que sojuzgo al hombre.
Yo miento ellos callan
ellos mienten otorgo yo
sobrevivimos mutuamente la farsa.
Enveneno con mi lengua
al monstruo inasible de las masas.
No hay sorpresas
ellos esperan la palabra yo el silencio.
Soy vino
risa
y máscara
soledad en multitud.
アウグスト・レムス・マルティネス(Augusto Lemus Martínez)
アウグスト・レムス・マルティネスはキューバのグアンタナモ州生まれの詩人・研究者である。1990年から『トロピスモス』(Tropismos)、
『愛憎とその他の些細なことの手紙』(Cartas de odio, amor y otras nimiedades)、『輝く緑で』(En verde iluminado)など様々な作品を
世に出しており、その多くはキューバないしグアンタナモ州の詩集の中にも集録されている。研究者としては、教育機関、
ラジオやテレビ番組で活躍しており、チャンギー音楽、トゥンバ・フランセサ舞踊やアルト・オリエンテ地方の音楽を題材とする
ドキュメンタリー制作にも関わってきた。