マンダレイに帰ろう リディア・キアレッリ(翻訳 マキ・スターフィールド)
昨夜マンダレイにまた戻った夢を見た
ダフニ・デュ・モーリエ
見慣れぬ薄明かりの
このかすかな光
狭い小道で
再びあなたを見つける
あちらこちらへ
銀色のリボンが解かれていく
大枝が捩れ
アーチ形のように
空に隠れる
藍色の紫陽花が
傾き、肌を刺す風にお辞儀する
一方で、後方の入り江で
怒涛の海が咆える
そして、臨終を迎える
祈りを通し、あなたはゆっくりと漂う
マンダレイの記憶に揺らぎながら
あなたの秘密、静かな海辺の小屋は
いまや、異国の隠れ家
まもなく、夜の外套に包まれるだろう
リディア・キアレッリ(Lidia Chiarelli)
トリノ(イタリア)で生まれ育つ。2007年、アエロンワイ・トーマスと共に
アート文学運動「イマジン&ポエジア」を設立。
彼女のデビュー作となる『イマジネ&ポエジア―進化の運動』は、2013年
8月にクロス・カルチャラル・コミュニケーションズ社よりニューヨークで
出版された『Tramonto in una tazza ―カップの夕日』は、詩とデジ
タルコラージュのコレクションであり、2017年5月、Moncalieri
-TorinoのEEE(イタリア)で出版された。
彼女の作品は20カ国語以上の言語に翻訳され、コラージュアーティストと
しても評価されている。
http://lidiachiarelli.jimdofree.com/
https://immaginepoesia.jimdo.com/