雨の中   宮本佳世乃

  • 投稿日:2017年06月10日
  • カテゴリー:俳句

宮本さん俳句

雨の中   宮本佳世乃

山藤の真逆さまに降りきたる

郭公の森を結んでゆく踵

滴りに伸ばせる肌や鴉の死

ほととぎす座るに面の広すぎて

六月のデッキに海を見る五人

夏至の夜のとば口にある静かな眼

かき氷ベッドのままに庭園に

苦しいと言ひ幻聴が雨の中

知らぬ間にゆく浮橋の赤い夏

空室の網戸閉めても誰も何も

宮本佳世乃(みやもと・かよの)
1974年、東京生れ。
「炎環」「豆の木」「オルガン」所属。合同句集に「きざし」(2010年)、句集に『鳥飛ぶ仕組み』(2012年)。

タグ:

      
                  

「俳句」の記事

  

Leave a Reply



© 2009 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト. All Rights Reserved.

This blog is powered by Wordpress