坩堝   藤本智子

  • 投稿日:2017年07月08日
  • カテゴリー:俳句

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坩堝   藤本智子

夏雲や床屋へ届くスポーツ紙

十二時の時計の余白夏館

炎天下水陸隔つ壁ひとつ

白靴や一本道のど真ん中

夏空をカセットテープの穴に透く

蝉しぐれ海軍墓地の碑に碇

仏桑花坩堝に溶かす色硝子

涼風や鳥の剥製多き家

交番の赤色灯に守宮這ふ

夏の月ラジオアンテナ窓へ向け

藤本智子(ふじもとともこ)
平成2年生まれ。広島県出身。「狩」所属

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