素面で   庭田悟

  • 投稿日:2021年06月05日
  • カテゴリー:俳句

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素面で   庭田悟

漂うは蛍か祖父か峠道
透き通る細き脚持つ蜘蛛が俺
カッコーや病友毎日駄洒落言う
秋楡や人の来ぬ間に薬飲み
冬牧場ひづめ引っ張り仔の頭
雪どけのタイヤの匂い故郷なり
春風や言葉づかいも変わりたり
溢れんをせき止め続け春霞
底無しに落ちゆく夢や沈丁花
朧月素面で生きよと祖父の声

庭田 悟
一九七一年生まれ、石川県出身。
建設業界紙記者、フリーのリサーチャー、ライターなどを経て、現在は某出版社の歴史シリーズの編集に従事。

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