Saturday, December 29, 2012 立方晶 野村龍

自由詩・野村1303031

Saturday, December 29, 2012 立方晶  野村龍

指先でやすんでいる魔法には ふっくらとした鰓があり
俄雨の輪郭は光にまみれている
 
抉られた瞳が 黄緑色の闇のなかへ ゆっくりと沈んで行く時
しっとりとした夢は 急に弾けて 品の良い囀りをあたりに撒き散らす
 
暗号化された愛の言葉は
大陰唇を開き 小陰唇を開いて 陰核へと至り着く
 
会陰を賛美した詩人は 過去にひとりいるが
陰核にまで言及した詩者は 恐らくまだいない
 
《ごらん 待ち合わせの場所では蒼ざめていた頬に
 今は ほら うっすらと血の気がさして来ている》
 
疎林では 学者やファリサイ派のひとびとが集まり
粘る樹液から 呟きを絞り出そうと脂汗をかく
 
主の滴りであるところのキュービック・ジルコニアは
また私達の涙であり 誇りでもあるので
 
そこに住まいするものは
ポオの大渦巻をすら 容易にくぐり抜けることが可能となり
 
夜が明ける瞬間 満を持した森が ついに輝きを放って
7匹のモモイロモモンガが 7人の腟前庭から 今日も一斉に出動するのであったよ

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