飛ばない、揺れない、夢を見ない コマガネ トモオ

コマガネ詩20140201

飛ばない、揺れない、夢を見ない コマガネ トモオ

あの、ロケットみたいな風袋
滑空するでしょうか
(大体、なんでもひらたく折りさえすれば
切り裂くように空に放れば
それなりの時間、滑空するけど)
 
オオムラサキ、ヤマキチョウ
聞きたかった
頼れる(揺れる)
その冒険物語に富んだ
長い手指をかざして
(ひらひら
 切り裂くように空にかざせば
 それなりの時間、きっと滑空すると思うけど)
 
飛ばない、望まない
(逃げも隠れもしないけど
 そうは言っても飛翔したい
 避行したい
 この行き止まりから
 ひらりとひらたくひろがって
 眼下ひろがる大河大陸
 河川の反射が まぶしいんだけど)
飛ばない
 
そんな時間もそのうち過ぎる
飛行体の羽音と
実体から離れて移動する影とが
かつての日に一度交点を持ちながら
もう二度と交わることなく
ばらばらに乖離していくように
いつか音のない影の世界で
――到達しようか
――ゆっくりと振り向く
――その表情の読めない
――悲しい

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