薄目の無防備 そらし といろ

【10月4日掲載】自由詩-1
【10月4日掲載】自由詩-2

薄目の無防備 そらし といろ

 1
粒から粉へ
粉から泥へ
泥から水へ
 
純度があがるほど
ゆらいで拡散する、輪郭
 
 2
2つの窓から眺めるフォルムを
1つに重ねようにも
本体の交換時期はとうに過ぎて
繋がってくれない光と影に弄ばれている
君に不足しがちなアントシアニン
 
 3
視神経は犯されて青く発光した
 
 4
フリーズ寸前の首、肩、腰
星は燃え尽きるほどに熱く
箱は命を停止させる冷たさ
 
眼鏡にも、霜が降りている
 
 5
瞳と瞳の距離は測定不能を示す
“ゼロ”が表示されただろう
雪崩れるマシンの数値
 
そんなことより
唇から0.1ミリ先で
ほどかれる唇の
震度をはからなければ
 
 6
コーティングにはじかれた、ブルーライトに囲まれて……。
「でも、大丈夫。君が狂いはじめても、怖がらないよ、一緒に狂うから。」
 
 7
ゆるんだ螺子を
 
締めるドライバーの
 
描く円錐に灯る蜻蛉の
 
グラスファイバー製のesprit.
 
 8
――虹を遠心分離機にかけて7世紀ほど
 
ドクター、
僕の新しいオーブなら、
抽出した青色を、
見えないものまで見ようとした、
人間の代わりに、見ることができる。
 
ドクター、僕はそれを、データでしか表せないことが、
こういう言葉さえ、だから、
見たままのものを、言葉に、置き換えたい。
 
 9
使い捨てられ。
何度目かの、使い捨て、カメラ、コンタクト、etc.
今度はあなたの角膜に培養されるのを、夢見る、とか言うのか、レンズは。
 
10
何も調整されていない状態の眼を
裸眼、
と言いますから、眼鏡は、
はずす、ではなく
脱ぐ
が、正しいかと。
 

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